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1、キャラクターはどのように考えてつくるのか

〜店舗のキャラクターデザイン〜

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1、キャラクターはどのように考えてつくるのか

★ブックカフェ「ツキネコノート」さんの場合

①現状と背景

50代前半男性

私は大手企業に30年ほど勤めてきましたが、この度脱サラして好きな絵本や本に囲まれてブックカフェをはじめようと思います。

おいしいコーヒーとひと箱本棚制度を取り入れたカフェです。場所は自宅前に昔父親がうどん屋をしていた一戸建があるので、そこを改装する予定です。

店名は「ツキネコノート」

猫とノートが好きということ。あとは響きが気に入ってつけました。お店のシンボルとなるキャラクターがあるといいと思ってます。

ツキネコノート改装前

現状の建物

決まっていること
⚫︎店名「ツキネコノート」
⚫︎物件(自社所有)
⚫︎ひと箱本棚制度
⚫︎絵本や本に囲まれたカフェ
⚫︎キャラクターが欲しい

さてどんなカフェにしよう!未来をワクワクと考える楽しい時間です!

②デザインの進め方

ブランディング(マーケティング)

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店舗設計デザイン

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ロゴマーク・キャラクター

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看板デザイン

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WEBデザイン

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広告デザイン(SNS・チラシ

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パッケージデザイン

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その他紙媒体の販促物デザイン

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店内POP・メニューなど

まずは全体像を把握!

店舗の設計デザインをする場合はロゴマーク、キャラクターはほとんど同時進行です。店舗の場合、看板が命!どこにどんな看板が人目を引くかでロゴマークやキャラクターが変わります。

③ブランディングをしてコンセプトを明確にする

ブランディング
ブランディング
ブランディング

誰のためのどんなお店なのか、さまざまな分析ツールを使ったり、オーナーと話し合いお店の骨子を決めます。中でもターゲット(ペルソナ)がはっきりするとみんなの気持ちが1つになってきます。

ブランディングの詳しくは今回は簡単に。実際はここにオーナーと時間をかけます。

④キャラクターの役割を考える

★ファン作りに貢献
会員制本棚制度やレンタルスペースで集客を考えているのでファン作りが大事。親しみやすいキャラクターに案内役になってほしい。

★覚えてもらいやすい
お店のシンボルとして看板やロゴマークの一部になって覚えてもらいたい

★グッズやノベルティへ展開したい
お店のグッズとして販売したい。本や絵本の店として絵本にしたい。

キャラクターもしっかり仕事をしてもらいます!

⑤キャラクターの世界観、ストーリーを考える

★店名の「ツキネコノート」から「月」「猫」「ノート」のモチーフは必須?

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★ターゲット設定から大人が楽しむお店ということでモノトーンの設計デザインになった。黒猫ちゃんがいいかな。

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★マークとしても使えるキャラクターに。

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★月と猫、ノートの組み合わせから不思議な感じ?

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★月に住む黒猫、月から町のみんなを見ている。

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★ノートをどう組み合わせるか。ノートに意味を持たせる。

連想ゲームのようにストーリーを作っていきます

⑥ラフデザインする

キャラクターラフデザイン
キャラクターラフデザイン
キャラクターラフデザイン
キャラクターラフデザイン

とにかくたくさん描く!
さてどれになったかな?

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⑦キャラクター決定

キャラクターデザイン(猫)

「ツキネコちゃん」

はずかしがりやでちょっぴり人見知り。
1人でいるのが好きだけど
気の合う人とはつながりたいと思ってる。

ノートの穴をのぞくと
つかれた人やさびしがりやの人を発見できる。
ノートの穴からは本音が見える。

困った人を見つけられる魔法のノートを持っているということで、ミステリアスを強調するために、あえて顔は出さないことをルールとしました。

たくさんたくさんラフを描いて、それをオーナーに見せる時もあればきちんと清書して何案か出したり、または1案でいきなり仕上げることもあります。今回のツキネコノートさんの場合は、全てラフも見せて一緒に作り上げるスタイルにしました。オーナーの意見でグッと良くなった部分もあり、お気に入りのキャラクターの1つになりました。

次回は

>>2、キャラクターの展開例へ

高橋知子

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